Feature — Non-destructive Editing

スクショの書き込みを、あとから直せる非破壊ベクター編集

スクショに矢印を引いて、モザイクを掛けて、保存する。ここまではどの編集ツールでもできます。違いが出るのはそのあとです。矢印が1本ずれていたとき、その1本だけを掴んで動かせるかが分かれ目になります。Capture Coreの編集では、書き込みはすべて画像の上に「載っているだけ」のオブジェクトです。何日経っていても、1つずつ選んで消したり、動かしたり、直したりできます。

1. 「非破壊」とは、書き込みが焼き付かないこと

ペイント系の編集ツールは、矢印を引くとすぐに、その矢印を画像のピクセルへ焼き付けます。書いた直後なら取り消しで戻れますが、保存して閉じたあとは、矢印は画像の一部です。1本だけ消すことはできず、下にあった絵柄ごと消しゴムで削って描き直すことになります。

Capture Coreの編集は逆の作りです。元の画像には手を付けず、注釈はすべてその上のレイヤーに載せます。矢印もテキストもモザイクも、クリックすれば選択ハンドルが付く独立したオブジェクトです。そのため、編集をやり直すときに描き直す必要がありません。

焼き付け型の編集

矢印を描く ピクセルに焼き付く 1本だけ消す=できない

直したければ、下の絵柄ごと消して描き直すしかありません

非破壊ベクター編集

矢印を載せる 画像の上のオブジェクトのまま 選んで動かす・消す・直す

元の画像には手を加えず、書き込みだけを差し替えます

「描いたら終わり」か「載せてあるだけ」か。編集のやり直しやすさは、この作りの違いで決まります。
楕円・番号バッジ・矢印がそれぞれ独立したオブジェクトとして載っている状態。クリックした楕円だけにハンドルが付き、右側にその要素の設定が出ます。何本載っていても、直したい1つだけを選べます。

2. 矢印からマスクまで、書き込める注釈

解説画像・手順書・不具合報告で使う書き込みは、ひととおり揃えてあります。どれもあとから選び直せるオブジェクトです。直線・矢印・ペン・四角・楕円・テキストには、縁取りと影も付けられます。色はスポイトで画面のどこからでも拾えて、よく使う色は「保存した色」に登録しておけます。

置いた要素をドラッグすると、ほかの要素や画像の端・中央に揃う位置で吸着し、揃った線がピンクの破線で出ます(スマートガイド)。Ctrlを押しながら動かしているあいだは吸着せず、ツールバーの「吸着」で常にオフにもできます。Shiftを押しながらドラッグすると、縦か横の一方向だけに動きます。

注釈 使いどころ
矢印・直線 指し示すときの基本です。線種は10種類、矢じりは13種類から選べます。描いたあとも両端と中点のハンドルを掴んで、向きや長さを変えたり曲げたりできます
図形(四角・楕円) ボタンや入力欄を囲みます。塗りなしの枠だけにもでき、四角は角を丸められます
ハイライト 蛍光ペンのように重ねて目立たせます。下の文字は透けて見えます
スポットライト 選んだ場所以外を暗くして、視線を1点に集めます。1枚に複数置くこともできます
番号バッジ ①②③…と連番が自動で進みます。手順の説明に向いています
テキスト 注記を書き込みます。フォントは15種類から選べます
マスク(ぼかし・モザイク・ベタ塗りなど) 名前やメールアドレスを隠します。ぼかし・モザイク・ベタ塗りのほか、すりガラス・無彩色・カラー変更・背景透過も選べます
範囲後がけ加工 選んだ範囲だけに、あとから加工を掛けます
ペンPro 手書きで直接描き込みます。ペン先は通常・マーカー・蛍光ペン・点線の4種類で、手書きの丸や線で柔らかく示したいときに使えます
画像の重ね貼りPro 別の画像やロゴをオブジェクトとして重ねます。位置と大きさはあとから調整できます

マスクが非破壊だと、隠す範囲が足りなかったときに、マスクを選んで広げ直せます。掛け直すために撮り直す必要はありません。マスクと範囲選択には「境界ぼかし」もあり、隠した部分のフチを周囲へなじませられます。

ベタ塗りで隠して「境界ぼかし」でフチをなじませ、円の範囲選択で切り抜くまでの実演です。切り抜いたあとの市松模様は「透明」を表す編集画面上の表示で、保存した画像には写りません。音声はありません。

3. 編集プロジェクトで、保存したあとから直せる

「載せてあるだけ」の状態は、保存しても失われません。保存すると、共有用の普通の画像ファイルを書き出すと同時に、注釈をベクターのまま保存した「編集プロジェクト」を手元に残します。その画像をもう一度エディタで開けば、書き込みは書いたときのまま、1つずつ選べる状態で戻ります。

1

撮って書き込む

矢印・番号・マスクを載せていく

2

保存して共有

普通の画像ファイルが書き出される。相手に特別なソフトは不要

3

後日、開き直す

注釈はオブジェクトのまま戻る

4

その1つだけ直す

文言の修正も、マスクの広げ直しも、描き直しなし

手順書の画面が少し変わったときも、隠す範囲が足りなかったときも、全部を撮り直さずに済みます。

さらに、編集で上書きする前のオリジナルは自動でバックアップされています。積み重ねた編集をワンクリックで原画像まで戻す「全部戻す」(Pro)は、このバックアップを使います。

保存してもエディタは閉じません。保存した直後に「やっぱりもう1つ」と気づいても、そのまま続きを書き込めます。保存をまたいで取り消し(Undo)を遡れるのはPro版です。

4. 画像そのものを整える

注釈だけでなく、画像そのものを整える操作もエディタの中でできます。

  • 切り抜きで余計な部分を落とせます。範囲はあとから調整でき、形は四角・円形・自由形から選べます。円形と自由形では外側が透明になります。範囲選択からも「選んだ形だけを残す」切り抜きができます
  • サイズ変更はプリセットと数値指定に対応し、矢印キーだけでも選べます
  • 回転は90度単位でも自由な角度でもできます。回転で生まれる余白は、色でも透過でも埋められます。右に90度はCtrl+R、左に90度はCtrl+Shift+Rでも回ります
  • 色調整では、明るさ・コントラスト・彩度・色温度の4項目を−100〜100のスライダーで調整できます。さらにHDR、露光量やガンマなどの詳細調整、クラリティ、シャープ、シャドウ/ハイライトもあります。暗い画面の証跡を読める明るさまで持ち上げる、といった用途に使えます
  • スポット修復・スポット削除Proでは、消したい所をブラシでなぞるか範囲で選ぶと、周囲の質感や色になじませて消せます。画面写真に写り込んだ通知やカーソルを消したいときに使えます

ツールも要素も選んでいないとき、右パネルは「ホーム」になります。回転と反転のボタンは押すとすぐに適用され、その下に「よく使う」ツール、保存したマクロ、最近使ったツールが並びます。「よく使う」はツールバーや右パネルの種類ボタンを右クリックして入れ替え、ドラッグで並べ替えられます。ツールを使っている途中は、パネル上部の「ホーム」ボタンで戻れます。

5. 編集マクロで、同じ編集を次の画像にもPro

手順書やブログの画像は、だいたい同じ編集の繰り返しです。同じ幅に揃えて、同じ色の枠を付けて、同じ位置に透かし代わりのロゴを載せます。編集マクロは、この「いつもの編集」をひとまとめに記録して、別の画像へ一度で再生する機能です。

マクロには好きなキーを割り当てられます。撮るとエディタが開き、割り当てたキーを押せば、いつもの見た目になります。マクロで載せた注釈も非破壊のままなので、載せたあとに1つずつ調整できます。

「+ 現在の編集を保存」で、いま画面に載せた注釈がそのままマクロになります。各行の「割当」からキーを決めておけば、次の画像ではキーを1つ押すだけです。

6. 一括加工・連結・編集ボードでまとめて処理する

枚数が多い日のために、1枚ずつ開かずに済む方法も用意してあります。

  • 一括加工Proでは、リサイズ・回転・切り抜き・形式変換・JPEG品質・色調整を、選んだ画像へまとめて適用します。加工後の見え方はプレビューで確かめられます。結果は別フォルダ(processed)に書き出されるので、ここでも元の画像には手を加えません
  • 画像連結では、複数枚を縦・横・タイルに並べて1枚にします。並びと結果はプレビューで確認でき(無料版でも可)、保存はPro版の機能です。画面は前回の設定のままで開きます
  • 編集ボードは、保存フォルダの外の画像も含めて、編集したいものを集めておく作業台です。集めた時点でコピーを取るため、元のファイルが移動・削除されても作業を続けられます。収集と個別編集は無料版でも使えます
  • 連続編集モードProでは、保存・キャンセルのたびに自動で次の画像へ進みます。大量の画像を、手を止めずに処理するためのモードです
一括加工の画面です。右側の出力先が「保存先フォルダ内の processed」になっているので、元の画像はそのまま残ります。気に入らなければ、processedフォルダごと捨てればやり直せます。

7. 無料版でどこまで使えるか

非破壊編集の中心となる部分は、無料版にそのまま入っています。矢印・図形・テキスト・番号バッジ・マスクなどの基本注釈、切り抜き・サイズ変更・回転・色調整、それに保存後に開き直して注釈を選び直せる編集プロジェクトまでが無料で、透かしも入りません。無料版は個人の私的利用に限られ、仕事で使う場合はPro版が必要です。

Pro版(買い切り)で増えるのは、ペンと画像の重ね貼り、範囲を組み合わせる複合範囲、スポット修復・スポット削除、保存をまたぐ取り消しと「全部戻す」、連続編集モード、編集マクロ、一括加工、連結の保存です。1枚を丁寧に仕上げるなら無料版で足ります。量をこなす段階や、決まった編集を使い回す段階になったらPro版、という線引きです。

8. よくある質問

「非破壊」なら、保存した画像はどうなりますか

保存すると、書き込みを反映した普通の画像ファイル(PNG・JPEG・WebPなど)として書き出されます。送った相手に特別なソフトは要りません。一方で、注釈を1つずつ編集し直すための情報は「編集プロジェクト」として、画像とは別に手元へ保存されます。共有用の画像と、編集し直せる作業データの両方が残ります。

昨日書き込んだ矢印を、今日消せますか

消せます。編集プロジェクトが残っている画像を開き直せば、矢印もマスクも書き込んだときのまま、オブジェクトとして選び直せます。1本だけ消す、動かす、色を変える、といった操作が描き直しなしでできます。これは無料版でも使えます。

編集する前の元画像に戻せますか

編集で上書きする前のオリジナルは、自動でバックアップされています。ワンクリックで原画像まで一気に戻す「全部戻す」はPro版の機能です。無料版でも、保存前であればCtrl+Zで1手ずつ戻せます。

他のアプリで撮った画像や、昔の画像も編集できますか

できます。保存フォルダに入れた画像は、ライブラリからそのまま編集できます。フォルダの外にある画像も、編集ボードに集めれば同じエディタで扱えます。編集ボードは集めた時点でコピーを取るので、元のファイルが移動・削除されても作業を続けられます。

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